[祝日本上演]ハリーポッターと呪いの子脚本版感想

 

大好きな大好きなハリーポッターシリーズ8作目が日本でも舞台化されるということで、

唯一未読だった呪いの子を購入・読了しました!

ちなみに、現地で観劇するかは考え中です。

めちゃくちゃ観たいんですが、なにぶん地方住みなので。航空券高騰故我可処分所得限界………

 

以下、感想です。ネタバレ注意。

(あらすじはまとめるのが苦手なのでウィキを読んでください)

 

 

 

タイムトラベルものが苦手すぎるので、脚本版先に読んどいてよかったな〜て思いました。舞台から先にみてたら困惑してた気がする。

 

 

最初に、私がこの話を理解するためにやった整理から書きます〜〜。

まずはここから吐き出させてくれ。

 

最初のタイムトラベルで、三大魔法学校対抗試合の第一試合に介入したアルバスとスコーピウス。彼らは大敗したセドリック・ディゴリーがいる世界線25年後に帰還。

ハリーとジニーは結婚しているのでアルバス(やほかのきょうだい)は存在。ドラコも同様にスコーピウスを授かっている。

ハーマイオニーとロンが結婚していない。ハーマイオニーは教職に(つまりこの世界での魔法大臣はちがう人物)。

ハリー、ジニー、ドラコは息子との関係に変化がないため、同じような問題を抱えており、同じように息子たちがタイムトラベルをしているもよう。

 

並行世界がいくつも存在しているわけではなさそう。なので、シンプルにタイムトラベルものと考えた方が良いかもしれない。

苦手科目ゆえにアズカバン履修当時から逆転時計のこともよく理解できてなかったんですが、

逆転時計で過去へ飛んだら、そのままその過去からつながる現在の世界線だけが残る、みたいな感じで良いんですかね。たぶん。

 

終盤で飛んだ世界線において、毛布に記したメッセージが元いる世界線のハリーに届くのがどういう理屈なのか、理解するのにちょっと時間かかりました。

うまくいくかはこの時点のアルバスにはわかっていなかった。もしもうまくいくのなら(ハリーにメッセージが届くのならハリーが来て助けてくれるはずだから)、

この世界線は元いた世界線とつながる、だから毛布も共有される、って理屈なのかな、と思います。

タイムトラベルもの、めちゃくちゃ頭使う。

 

 

でもす〜〜ごいおもしろかった〜〜!

ハリーポッターシリーズが大好き〜!という気持ちが強まりました。

みんなの成長がリアルすぎる。

 

父の名声と自身の境遇に悩んでいるアルバスの痛ましさがたまらなく辛かったです。

拠り所がスコーピウスしかなかったアルバスが、あの晩デルフィーニに出会ってしまったこと、そしてハリーと喧嘩をして一番言われたくなかった言葉を言われてしまったことで、すべてが動き出したんだな、と。

「セドリック・ディゴリーを生き返らせること」で父超えを果たそうと思ったんですね。

作中の言葉を借りるならば、「和解」ではなく「戦争」を一旦選んでしまった。思春期。

 

スコーピウスが可愛すぎましたね。

ドラコに育てられて、しかもヴォルデモートの息子だと噂され続けて、それなのにあまりにも""""""………守りたい………

 

 

デルフィーニも被害者なんだよなあと思います。

親の愛を知らないまま、「ヴォルデモートを復活させるため」だけに洗脳されてきた哀れな子なんですよね。

 

この題にある"呪い"は「親子という呪い」と解釈してもよさそうだな、と思いました。

アルバスもスコーピウスもデルフィーニもみんなみんな父親の存在と関係に呪われていた………………

 

原題は"cursed"なので、シンプルにそのまま「呪いの子=デルフィーニ」と解釈しています。

「呪い」を「予言」と解釈するなら、「よけい者が〜」という予言を受けたデルフィーニも「七めの月が〜」の予言が指すハリーもそうなのかな。

デルフィーニにかけられた「呪い」が洗脳だとするならばアルバスにもスコーピウスにも言えそうですね。

 

個人的には、すべての子どもは親から大なり小なり洗脳されている(呪いを受けている)という価値観を有しているので、すべての子どもに言えるなあとも思います。*1

「あの頃子どもだった私たち」というか。

 

 

最後のほうの、ハリーがアルバスと対話した際に言った「欠点がこの二人を偉大にした」が大好きだな〜〜!

ダンブルドアの、過去の失敗から自身の傲慢さを理解して権力を避け後進の教育にすべてを捧げた、ってところがめちゃくちゃ大好きなんですよ〜〜。

ハリーのこの一言にダンブルドアの高潔なところすべてが込められている。最高。

ハリーがダンブルドアからの愛情を正しく受け取っていて、(肖像画ではあるけど)それをダンブルドアに伝えられた、っていうのだけでだいぶだいぶ救われました

 

ダンブルドアはすべてのホグワーツ生を愛していただろうし、ハリーだけを特別愛していたなんてことはないだろうけど、それでも、スネイプとハリーは特別な椅子に座っていた教え子だっただろうなと思うのです。

 

 

ハリーポッターシリーズが大好き〜〜!*2

公開までに原作と映画版をみかえしたいです。ハリーポッターシリーズが大好きという気持ちを極限まで高めてから臨みたい。

みたい人全員にチケットがご用意されますように〜〜!

 

 

 

 

(*1) 毎日自分自身に言い聞かせている言葉です。「すべての子どもは親から呪いを受ける」。賢者の石公開時ハリーと同い年だった私も今やハリーと同じ、子どもを育てる親なんですよ〜。時の流れ。

 

(*2) ファンタビも大好きです。3作目、いつまでも楽しみに待っています。来年公開されますように〜!